通っているジムのスタジオプログラムに、毎日ヨガのクラスがある。
何気なく、時間が合うときにだけ参加していた。
筋トレの精度を上げるためのためのストレッチ。そんな感覚だった。
ある日、ハンモックを使うヨガクラスに参加した時のこと。太ももの付け根にハンモックを掛けて、逆さまに宙ぶらりんになるポーズがあった。
ハンモックが太ももに食い込んで痛いは、逆さまになって頭に血が上って吐き気がしそうだは、リラックスするどころの騒ぎではなかった。
はて、なにが原因だったのか。なんでできなかったんだろって、悔しい思いを抱えていた。
そして、また、同じクラスに参加する日があった。すると、この日は前回の不快さは全くなく、すごく気持ちの良い状態でハンモックにぶらさがることができた。
この違いは何なんだろうか。と思いながら、レッスンを終え、先生に「今日はすごく上手にできましたー!」って、お話したら、「よく体の声が聴けましたね。」って。
私、いただいたこの一言に大きな感動と衝撃を受けた。
体の声を聴く。
先生は、バリ島在住歴37年の日本人、ゆみさん。アイアンガーヨガの先生。
すっかり、ゆみさんのヨガのファンになり、出来る限りレッスンを受けた。
体の一つ一つのパートへの意識の向け方、動かし方、呼吸の整え方、すべてをとても丁寧に丁寧に教えてくださる。
自分の体を感じ、うちなる目で見つめ、知り、決して体に強制しないこと。そうすることで、体がすうっと伸びたり、とても気持ちよく、軽やかで清々しい、何とも言えない感覚を味わう。
体と心と精神は繋がっていることを、あらためてというか、初めて納得できた。
これまでの私は、なんでも全力投球で、自分は体力モンスターだと信じ切っていた。これは、あながち間違いではないのだが。。
・満腹になるまで、すごーくよく食べるけど、ちゃんと消化してくれるから大丈夫
・お酒を浴びるほど飲んで、ベロンベロンになるけど、肝臓は強い方だから大丈夫
・少々寝不足でも、ちゃんと元気に過ごせるから大丈夫。
・タバコを吸っても、私はべつに健康だから大丈夫。
・重たい重量で筋肉を痛めつけて、筋肉を大きくするのも、私の体力ならば大丈夫。
こんなふうに、私は大丈夫!!って、本当はすごく自分の体に無理をさせすぎてたんだなぁ。
ゆみさんのおかげで、ヨガの素晴らしさに出会い、自分の体の大切さ、愛おしさに気がつくことができた。
誰のものでもない私の体。
私が大切にしないで、誰がする?
いま、猛威を奮っているコロナウィルス。
ウィルスに侵されない強い体をつくる責任。
ウィルスに惑わされない芯のある精神をもつ責任。
そして、他人を思いやりウィルスをうつさない責任。
誰かのせいにせず、協力して脅威に向き合う責任。
たくさんの責任を持つことを、今一度問われている。
一人一人が、自分も他人も愛で包めるかどうかを問われているのだと思う。
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